「最新設備の新築住宅は魅力的。でも、将来の住み替えも考えると新築と中古のどちらがいいのか?」
「将来住み替える可能性もあるし、戸建て(土地)とマンション、どちらが正解?新築と中古の違いは何?」
一生モノの買い物というイメージが強いマイホームですが、ライフスタイルの変化に合わせて「住み替える」という選択肢を持つ方が増えています。その場合、新築と中古では、どちらが失敗しないのでしょうか。
私はCFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)として、不動産販売の現場に20年以上携わってきました。生活環境(家族構成や勤務先)が変わるなど、住み替えることになった方から、いろいろなご相談をいただいてきました。つまり、「最初にもっと将来を考えておけばよかった」とならないよう、ポイントを整理しました。
この記事では、将来「売れる・貸せる」物件を見極め、将来、「住み替え」が必要となったときのリスクを最小限に抑えるためのポイントを4項目に整理しました。
最新版フラット35利用者の利用者調査結果分析からみる住宅選び【新築VS中古】
フラット35の利用者データから、現在の住宅選びの状況(新築or中古、戸建てorマンション)を把握しましょう。最近は、土地代および建築費が高騰したため、新築マンションの販売価格も高騰しました。この影響が、購入者たちの心理にどう影響したかを、図表を用いて、完結にまとめましたので、こちらを、ご覧ください。👇
ポイント1.【新築・中古共通】住み替え前提なら「売りやすさ」がすべて
「住み替え」を前提にする場合、最も重視することは「自分が住みたいか」、それ以上に「他人も住みたい・買いたい」と思うかです。つまり、売却するときに売りやすいかどうかが重要で、これは、新築・中古にかかわらず、共通することです。
「住み替え」の資金を作るためには、今の住まいを「高く・早く」売却する必要があります。これを不動産業界では「流動性」と呼びます。流動性が低い物件を選んでしまうと、今がチャンスというときに、身動きが取れなくなるリスクがあります。例えば、「ローン残高よりも、安くしか売れない。しかも、時間がかかる。」などです。
そして、時間が経過すれば、ほしい物件は、「他人に買われてしまう」ことが多く、この繰り返しとなります。結局は、妥協の産物を手にいれるしか選択肢がない、最悪な状況に追い込まれます。
ポイント2.新築も中古も資産価値の正体は「建物」ではなく「立地」
不動産の価値は「建物」と「立地」に分かれますが、住み替え戦略において重要なのは立地です。つまり、どこに所在する土地かが大切なポイントになります。
- 建物の価値: 年数の経過とともにゼロに近づきます(木造戸建てで約22年)。
- 土地の価値: 経年劣化がなく、周辺環境や需要によって価格が維持、あるいは上昇します。(下落もあるが)
「マンション」の場合も、価格の大部分は「立地」に対する対価です。建物が古くなっても「その場所が欲しい」と思われる物件を選ぶことが、大切な要素であることは、「戸建て」と同様です。
私は、以前にマンションに住んでいました、購入した当時よりも、街づくりがすすみ、価格もあがりました。住んで18年後、マンションの販売価格が上がったことを考えると、やはり立地がポイントだったと感じます。
戸建て派向けに書いた記事ですが、立地選定についての参考記事を見たい方はこちらから👇
ポイント3.新築か中古か?マンションか戸建てか?|急所は何か?
「住み替え」を前提とした住まい選びは、「新築か中古か?」また、「マンションか戸建てか?」といった、それぞれの特徴を理解して選択しないと後悔します。よく将来像をイメージして、失敗しないようにしましょう。
マンション:都市部の「利便性」を売る
駅近マンションは中古市場が非常に活発で、最も売りやすい(流動性が高い)選択肢です。ただし、築年数により、管理費や修繕積立金などのランニングコストが売却価格に影響する点に注意が必要です。駅前再開発がある場所は、価格上昇のポテンシャルが高いといえます。また、再開発がなくても、一般的に通勤や通学、生活利便性に優れると言われます。
新築・中古ともに、生活利便性が高い方が、言うまでもなく、将来、売却するときには売りやすいのは想像がつくことでしょう。これは、マンション・戸建てとも共通して言えることです。
マンション派の方必見。仮に、中古マンションを購入する場合、築年数がどの程度のものを買うのが最もおトクか整理しました。
一戸建て住宅:最後は「土地」として売る
建物が古くなっても、立地さえ良ければ「土地」として確実に売却できます。戸建て住宅は、マンションと異なり、管理費や駐車場代がないため、所有期間中のコストを抑えられるメリットもあります。最後は「土地」として売るので、購入時点で「負動産」にならない「土地」を購入できるかどうかが分水嶺となります。
土地購入の重要ポイントの整理には、まずはこちらからどうぞ👇
将来の自由を手に入れるために、以下の項目は必ず確認してください。
- 最寄り駅から徒歩7分以内か(10分の壁は意外と厚い)
- 周辺に再開発の予定があるか(価値が上がる可能性)
- 住宅ローンと税金の「出口」を描けているか
特に、売却時の税金(3,000万円特別控除など)や住宅ローンの残債管理は、住み替えの成否を分ける非常に重要なポイントです。また、税金関係の特例を、よく理解しておかないと、大きな損をしてしまいます。
税制特例について、知りたい方は、こちらからどうぞ👇
まとめ:賢い選択が人生の自由度を高める
「住み替え」という選択肢を持つことは、人生の自由度を劇的に高めてくれます。 今の快適さだけでなく、10年後、20年後の出口戦略を見据えて物件を選ぶこと。それが、結果的にあなたの資産を守り、次のステップへ踏み出す力になります。
もし、「この土地やマンションは将来売れるだろうか?」と不安になったら、今の住まいの状態や周辺マーケットがどうなっているのかを調べてみて、「住み替え設計」をしてください。
