これから、「注文住宅を新築しよう」、「マンションを購入しよう」、「リフォームしよう」と思ってる時は、夢に胸を膨らませて、幸せに、楽しく過ごしているイメージをお持ちのことでしょう。しかし、統計データによると住まいに関する相談のうち、約6割がトラブルに関することのようです。
できれは、失敗したくないですよね。では、どんなことに注意すればいいの?
・住宅メーカーの選び方は何を基準にすればいいの?
・打ち合わせのときに注意するポイントは何?
・予算を大幅にこえることはないようにしたい。
など、いろいろと心配なことがでてきませんか?
私はCFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)として、建築・不動産のコンサルティングに20年以上携わってきました。数多くの施主の住宅づくりのトラブル解決をサポートしてきた経験から、失敗をよびおこす原因がどこにあるのかを熟知しています。
せっかくの新しい住まいで生活するのであれば、イメージしたものか、それ以上のものを手に入れたいのではないでしょうか。そこで、この記事では、住宅メーカーの選定のしかたと、トラブルの原因となりやすい打ち合わせ時のチェックポイントを現場の経験をまじえて整理しました。
この記事を読めば、住宅メーカーの営業マンや設計士との、認識のズレを回避し、大きなトラブルに巻き込まれずに、当初イメージした新しい住まいを手に入れられます。
失敗事例と対策 1位から3位
ここでは、上位3位までの項目について解説します。
第1位:比較・検討不足による後悔
私が営業を始めた頃と現在では、みなさんが自分で入手できる情報量は、現在の方が圧倒的に多いです。事前学習をしておくだけで、後悔・失敗を激減させられます。
最近では、勉強をしていない営業担当者よりも、お客様の方が知識があるということも少なくありません。事前に、できるだけ情報を取得し、勉強しておくと、打ち合わせ時に営業担当者に緊張感をもたせることができ、しっかりとした対応をさせるキッカケになります。比較・検討し、後悔・失敗をなくすためにも事前学習をしておきましょう。
<住宅メーカーについて>
・軽量鉄骨なのか木造なのか
・メーカーの特徴と得意分野
・近隣での実績
・工事費の平均坪単価
・全体的な工程と工期
すくなくとも、これぐらいのことは、モデルハウスや資料請求で営業担当と会う前にホームページ等で調べておきましょう。それだけ、後悔・失敗を激減させられます。
第2位:営業担当者への不信感
営業担当者との相性はとても重要です。注文住宅では、まず最初に施主への要望ヒアリングからはじまります。
営業担当者との相性が悪いと、「同じことを何度も言わなければならない。」、「なんで、そうなるの?」など、お互いの価値観や生活感、コミュニケーションにギャップがあり、思いが伝わらないという後悔・失敗につながります。
そういう状況になったら、遠慮せずに担当者を変更することの一手です。我慢してはなりません。その担当者のために、自分たちの理想のライフスタイルを犠牲にするだけでなく、一生後悔することになってしまいます。
・挨拶ができているか。
・約束を守る人間かどうか(時間を守らない担当者は、全般的にだらし無い傾向があります。)
・身だしなみはしっかりしているか?清潔感がないのはNG(だらしないのはNG)
・大切な話をしているときにメモをしているか?(きちんと依頼事項に対応するつもりがあるか)
・気遣いよりも、心遣いができているか?(今でいう、ホスピタリティ)
・話のシナリオが曲がっていないか?(その場しのぎのお調子者でないか?)
・直感的に、NGならやめるべき。
第3位:予算・出費の誤算を防ぐ7つのポイント
設計を開始する前に行う基本情報のヒアリングのあとは、「設計→見積→契約→着工→竣工」とういながれで建物完成まで進んでいきます。ここで、第3位の「予算・出費の誤算」について、よくある現場話を交えて説明します。
ここでの、ポイントは見積書です。「見積書のチェックといっても何をチェックすればいいのかわからない」というのが本音ではないでしょうか。そこを、不明のまま進めてしまうと後悔・失敗を招くことになります。
契約前の見積確認は、施主にとり大変重要です。建築の見積書は、飲食店の「お品書き」と異なり、理解しづらい書式であることが多いです。そこで、見積確認を行う場合のポイントを以下に示します。やや、マニアックになりますが、私の経験上、ここを押さえれば大丈夫というポイントをピックアップしました。
1.見積項目をできるだけビジュアル化させる。設備や外装・内装は写真や画像で確認する。
2.キッチン設備は、何がどこまで見積に含まれているかを確認。(食洗機や浄水器、コンベックなど)
3.ネット回線(テレビ・電話・インターネット)
4.設計料は調査費用(地質調査、現況測量、インフラ調査、アスベスト調査・家屋調査)を含むか。
5.解体工事費にはアスベスト撤去費用が含まれているか。
6.上記以外の別途項目を再確認する。(地中障害撤去費、火災保険料、登記費用は工事費には一般的に別途)
7.最後に、諸費用(引っ越し、仮住まい、火災保険料、登記費用、ローン諸費用)を含めた総額確認。
以上の7項目を、実施すると施主側の見落としも、営業担当側の説明漏れも、かなり減るはずです。どれも、些細なことなのですが、実際の現場で、よくトラブルになる項目と具体例ですので、試してみてください。
失敗事例と対策 4位:設計関係編
この章では、主に設計打ち合わせの時に、これだけは注意してくださいというポイントを、現場での経験を交えて説明します。図面をみて、どう生活するのかをイメージすることが、後悔・失敗をなくすポイントです。ここでは、具体的に図面をどうするば理解できるようになるのかを整理しました。
第4位:間取り・設備
第4位にあげた「間取り・設備」は、引き渡し後に実際の生活が始まってから気づくこと多い分野です。特に、「間取り」に関しては、良かった点・悪かった点を含めて施主からのフィードバックが多いものです。(ただし、クレームとは異なるケースが多い。)「間取り」の検討時には、設計打ち合わせの時に、必ず以下のことを試してくださ。

1.図面にかかれた寸法を、現在の住まいでメジャーをあてて確認する。
図面にかかれた寸法を、図面だけ眺めて実際の寸法をイメージするのは難しいものです。住み慣れた、今の住まいで、「扉」、「キッチン幅」、「収納サイズ」などを確認してみましょう。そうすることにより、「図面上の収納は今より狭いなあ」、「手持ちの食器棚が収まらない」など具体的なイメージがわいてきます。
あとは、「廊下幅」や「階段幅」、「手すりのも確認するよいいでしょう。こういった確認をすれば、引き渡しをうけた後に、後悔・失敗は少なくなります。
2.平面図に、「キッチンの高さ」は表記されないので、今の住まいの高さを確認
平面図には、住宅設備機器(キッチン、洗面化粧台、バス、トイレカウンターなど)の高さの寸法は表記されないことが多いです。例えば、キッチンの高さは、賃貸住宅などの場合、すでに設置されたものを使うしか選択の余地がありません。しかし、注文住宅の場合はオーダーですので、自分にフィットする高さに設定することができます。
3.平面図を変更したいと思ったときは、コピーしたものを切り取って貼り付けてみる
よく図面を見ていたら、一部変更したいと思うことがあります。その場合、例えば「収納を広げれば、トイレが収まらない」、「スイッチ・コンセントの位置をどうするか」など、図面変更は1ヶ所にとどまりません。また、慣れていないと、変更により生じる変更までは、とても考えられないと思うことでしょう。
図面変更を検討するときには、パズルを思い出してください。すべてのパーツを切り取って、並べ替えるのです。これが、苦しまずに、楽しく図面変更を検討する方法です。もちろん、微妙なサイズについては、営業担当者や設計士に申し伝えれば問題ありません。自分で試行錯誤すると、まさに自分の家づくりを実感することができます。
4.窓の位置は、隣地の窓と向かい合っていないかどうかを確認する
細かいことであるが、窓位置の確認は大切です。この説明は、営業担当者や設計士も見落としやすいところです。しかし、着工して建物の姿が見え始めるころに、近隣住民から、「窓の位置を変更してくれ」、「目隠しをつけろ」など、想定外のクレームを受けることがあるからです。
建築基準法上は合法であっても、民法上は近隣住民の言い分をのまなければならないケースもありますので、注意するようにしてください。
5.太陽光パネルの反射を加味する
最近では省エネ住宅を強く推進しているので、太陽光パネルを屋根に搭載することが多いと思います。その際に、パネルは、当然、太陽の光を受ける屋根面に載せるため反射します。その反射光が近隣クレームを引き起こすことがありますので、念の為、記事にコメントしておきます。
多くの場合、屋根の南面にパネルを搭載しますので、南側の住民宅に光は反射します。南側の住宅からみると、建物の北側に反射光を受けます。通常、北側に、開口が大きいリビングを配置する設計は、あまり多くはないのですが、チェック事項の1つとして覚えておいてください。
太陽光パネルの反射は、ご近隣への迷惑となる場合もある。
6.室外機・蓄電池・給湯器が配置できるどうかを確認する
建物の外側の話になりますが、室外機・蓄電池・給湯器が配置できるかどうかを確認しましょう。室外機については、隣地との距離が少ないと空気の循環がうまくいかずショートサーキットをおこし、エアコンの効率が下がってしまいます。図面上での収まりと併せて、機器の性能やメンテナンス時に作業できるかどうかも確認しましょう。
7.メーター・水栓の位置を確認する
最近は検針方法が変わってきました。少し前のことですが、水道メーターが駐車場の車の下に取り付けられていて、検針できないことがありました。また、散水栓も同様のことを引き起こす可能性があります。あまりに基本的なことのように思うでしょうが、工事現場に引き継ぐ最終図面に記載されたメーターや散水栓の位置を、しっかり確認しておきましょう。以外に、いい加減なことが多く、後悔・失敗の原因となります。
8.雨樋が外観に及ぼす影響を確認する
設計図の立面図やCGパースなどを見て、建物の完成が楽しみになる瞬間に、もう1歩踏み込んで確認しておきましょう。それは、屋根から縦に伸びる「雨樋」の存在です。立面図では、読み取りにくく、CGパースでは表現されない場合があります。この「雨樋」により、建物のイメージが全く変わってしまうことがあります。
建物の顔の部分に、ふさわしくない「雨樋」は、逆にフォーカスされてしまい、せっかくの外観を台無しにしてしまいます。引き渡し直前になって、足場が解体されて建物が姿をみせるまで気づきにくい部分なので、着工前にしっかり確認しましょう。
9.セキュリティの範囲確認
セキュリティをどこまでかけるのか、その範囲を確認しましょう。例えば、玄関と勝手口だけなのか、それとも、1階の窓はすべて対象とするのかということです。災害の時以外は、外出時でもシャッターは下ろさない方がいいともいわれます。なぜなら留守をお知らせしているようなものだからです。
セキュリティ会社は、SECOMとALSOKを選択するケースが多いと思います。選択のポイントは、
1.基地が近くにあるのはどちらか。事件発生時に、より素早い対応をできるがどちらかということです。
2.サービス内容と料金(施工会社が提携しているケースが多い。)
この2点を比較検討してみることを、おすすめします。

まとめ8ポイント|注文住宅で後悔・失敗しないために
注文住宅の打ち合わせに限らず、住まいの打ち合わせは、集中力を必要とするイメージができたと思います。見慣れない図面や見積書を理解して、新たに購入する家具・インテリアも決めなければなりません。
ここまで、読んでいただいたことを、しっかり実践すれば、「トラブル少なくして、イメージした住まいを手に入れる」ことができるでしょう。
1.住宅メーカーを選択する事前学習をおこなうこと。
2.営業マンを見極めること。
3.見積書は、不明な見積項目を放置しないこと。
4.見積書に記載のキッチン等の設備仕様は可能な限り、ビジュアル化すること。
5.見積書は見積範囲と別途項目を明確にすること。
6.設計図の寸法は、今の住まいと照らし合わせて確認すること。
7.設計図は、イメージパースや模型を作成してもらい、細部を確認すること。
8.外構図面でメーターや外部水栓、外部コンセントの位置を確認すること。
ここまで、記事を読み進めてみて、注文住宅の検討方法を、かなり理解されたのではないでしょうか。実際に検討してみようという方は、こちらから

以上
住宅メーカーの選び方は慎重に行ってください。「メーカーを選ぶまでのフロー」や「モデルハウスでやってはならないこと」も大切なことですので、以下の記事を参照してください。

